合志 明倫(ごうしあきのり)1973年11月19日(51歳)
本籍:熊本県
職業:(株)gosea’s代表取締役
東海大学海洋学部海洋 客員准教授
JWA(日本ウインドサーフィン協会)公認プロウインドサーファー
1996年(株)三井物産スポーツとプロ契約
2004年 北京オリンピックナショナルチーム JOC強化指定選手
2009年〜20011年 JWAプロランキング2位
2017年PWAワールドカップ日本大会日本人最高位
2008年「gosea’s surf」開業
2016年〜2020年 東海大学海洋学部海洋フロンティア教育センター特任講師
2020年〜現至 東海大学海洋学部 客員准教授
2021年「Beach hotel gosea’s」開業
2022年「‘Ulalena」開業

略歴
中学高校はハンドボール部に所属。大学進学と同時に本格的にウインドサーフィンを始め、在学中から多くの大会に出場し注目を集める。静岡県三保海岸を拠点に活動し、世界大会にも積極的に参戦した。2004年、2005年は国内プロランキング2位。2006年北京オリンピックナショナルチームのメンバーとして活躍する。現在もプロ活動をしながらワールドツアー参戦すると共に、2008年ホームゲレンデにプロショップ「goseaʼs surf」をオープンし、ウインドサーフィン教室はじめマリン系情報発信基地として地元のみならず多くの方々とコミュニケーションスペースを提供している。
2017年PWAワールドカップ日本大会にて日本人最高位を獲得するなど、トッププロでありながら東海大学海洋学部客員准教授として教壇に立ち、若い世代の育成を含めた総合的な海洋スポーツ発展に力を注いでいる。また地元との関係が深く、現場での経験値が高く評価され、現在は三保半島ビーチフロント開発に注力している。2021年には「Beach hotel goseaʼs」を開業し、2021年には5100名以上の教育旅行を誘致した。さらに2022年にはラグジュアリーな宿泊施設が併設したレストラン「ʼUlalena」を開業し、月1000人以上の来店者があり、地域創生に取り組んでいる。

-ウォーターフロントから清水港振興を考える-
昨今、海洋をテーマとした新しい創造が各地で進んでいる。ここ清水港でも、開港から125周年を迎え、これから未来を見据えた新しい動きが増えてきている。また、世界文化遺産になって10年を迎えた三保の松原周辺も同様であり、海辺の街での現状や今後について検討してみたい。 この三保地区のエリアは東海大学、海洋科学博物館を軸としたアカデミックな施設が53年前より形成されてきたが、建物の老朽化などその全てが縮小傾向にあり、地域では多くの民宿やホテルが倒産や閉鎖を迎えた。海岸では朽ち果てた古い海の家が立ち並び、その周辺は、世界文化遺産の名の元にあるとは、とても考えづらいものであった。
33年間プロウインドサーファーとして活動し、世界各地の海辺を感じてきた視点から、このエリアの優位性や可能性を感じ、教育旅行、ホテルレストランなどを新たに構築。 コロナ禍より準備をし、アフターコロナにおいての今後のエリアの発展などを実践的に検証してきた。年間5.300名の教育旅行の誘致などの海洋活動(マリンアクティビティ)を積極的に取り入れる事で、小学校4.5年生のみなさんが、純粋に体験を楽しんだり、感じたりする事はもとより、その1/4の生徒が海水に触れることさえ初めてだと言うことがわかってきた。
今後の清水港周辺での様々な可能性を示唆して、講演者の現状の実践例を報告する。